内外マシーナリー株式会社

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2025.02.18

やわらか食はどう選ぶ?

調理方法別・コストと手間の比較

高齢者の食事づくりにおいて、「やわらかさ」は重要なテーマのひとつです。特に、咀嚼・嚥下機能が低下している方にとって、食事のやわらかさは安全性だけでなく、食欲や満足感にも大きく関わってきます。
では、やわらか食はどのように選び、どのような調理方法を採用するのがよいのでしょうか?今回は、介護施設の現場でよく使われているやわらか食の調理方法を比較し、それぞれのコストや手間、仕上がりの特長をご紹介します。


よく使われるやわらか食の調理方法4

方法

特長

メリット

デメリット

ミキサー食

食材を細かく粉砕し、ゼリーなどでまとめる

材料があればすぐ対応可能

見た目や食感が単調になりやすく、食欲がわかない。

水分が多く、誤嚥を起こしやすい場合もある。

圧力調理

高温で素材を短時間でやわらかく調理

素材の形を残しやすい

専用鍋が必要、管理が難しい

市販の加工済みやわらか食

レトルトや冷凍で販売

安定した品質、すぐ提供可

コストが高い、選択肢が限られる。

軟化剤等を使用した調理

調味料や添加物で素材を軟化

手間やコストのバランスが良い

製品によって味や仕上がりに差がある。


現場で選ばれるポイントは「コスト」「手間」「味・食感」

それぞれの方法にメリット・デメリットがありますが、実際の現場で重要視されるのは以下のようなポイントです。

  • 導入・継続のコスト
     専用機材が不要で、食材ロスが少ない方法が好まれる。
  • 調理の手間
     一度に大量調理でき、浸漬時間や火入れの管理がシンプルな方法が
  • 味と見た目の自然さ
     味や見た目が損なわれると食欲低下につながることも。

手間と品質のバランスを取るなら「調味料タイプ」

最近では、「漬けるだけ」「加熱するだけ」でやわらかくなる軟化剤・調味料タイプが注目を集めています。

たとえば

  • 酵素不使用で素材本来の味を活かす
     「ヴィネッタ」 は酵素を使わず、素材の保水性やうまみを引き出しながらやわらかく仕上げることができます。
  • 食材のスジまでしっかりやわらかく、UDF3にも対応
     「スジまでやわらか職人KT2種の酵素を配合しつつ、仕上がりのムラや独特の風味を抑える設計。従来の酵素製剤にありがちな欠点を改善し、UDF3まで対応可能です。(※現場実績による)

使い方はどちらも、製品(粉末)を水に溶かして、そこに加熱調理前の食材を一定時間漬け込んでおくだけです!


まとめ:現場に合った「やわらかさ」の選択を

やわらか食は、対象者の状態や食事提供体制、調理スタッフの人数など、施設の実情によって最適な方法が異なります。
手間と品質のバランスを取る選択肢として、軟化調味料の導入も一つの手。試してみることで、現場の負担軽減と利用者の満足度アップの両立が可能になります。


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